熱田神宮(あつたじんぐう)は、愛知県名古屋市熱田区にある神社です。主祭神として、熱田大神と草薙神剣を祀っており、相殿神として天照大神、素盞嗚尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命が祀られています。熱田大神については、草薙剣の神霊という説の他、天照大神や日本武尊という説もあり、その正体には不詳の部分も多くありますが、公式ホームページでは、草薙神剣を御霊代としている天照大神ことであると明記されています。
創建の古く113年に、草薙神剣が熱田の地に祀られたことから始まったとされ、2013年に創祀千九百年を迎えました。伊勢神宮の次に格式のあるお宮です。
熱田神宮のほぼ真ん中に宝物館があります。この施設は、熱田神宮文化殿と宝物館からなり、宝物館には皇室、将軍、藩主、一般の篤志家など広い層から寄進された6,000点以上の資料が収蔵されています。その中には、古神宝や古文書、和鏡など歴史的、文化的価値の高いものが多く含まれ、176点もの国宝・重要文化財・愛知県文化財を有します。
また、三種の神器の1つと言われた草薙神剣の縁で、刀剣類が特に多く所蔵されており、名刀の宝庫となっています。館内の展示室ではこれらの宝物が順次展示されます。
熱田神宮のお守りは、授与所にて毎日午前7:00頃から日没頃まで販売されています。なお12月31日から正月5日までの間は夜の時間帯でも販売が行われます。
同じ場所で御朱印をいただくこともできます。また正門の近くに近くにある別宮八剣宮でも御朱印をもらうことができます。御朱印代は300円が奉納目安です。
熱田神宮のおみくじは凶や大凶がなく、大吉、吉、中吉、小吉、半吉、末吉のみです。もっとも良いのが大吉で、末吉がもっとも運のないくじとなっています。
南神池は境内の西よりに位置する池です。亀や鯉が生息する池の周辺一帯はきれいに整備されており、参拝者の憩いの場として親しまれています。また、南神池に隣設する休憩所「お休み処 清め茶屋」からは素晴らしい景色が楽しめます。多くの参拝者が、参拝後に訪れるこの休憩所では、熱田名物の楽しめる喫茶店や土産物などが並びます。
喫茶店ではランチのきしめんが人気メニューとなっており、多くの人で賑わいます。また、きよめ餅も販売しています。
西門から入って左手奥にある龍影閣(りょうえいかく)は、かつて明治天皇が愛知県に立ち寄った際の休息場所として造られた建物で、登録文化財でもあります。長らく西区庄内公園で大切に保存されていましたが、明治維新100年にあたる1968年に、維新関係の資料およそ100点とともに熱田神宮へ献納されました。
建物の2階にある玉座は当時のままの姿を留めています。また、その他の資料なども収蔵保管するだけでなく、適宜公開され、永く後世に受け継がれることが期待されています。
神楽殿は、本宮の東側、授与所を挟んだ場所にあります。ここでは初宮参りや安産、厄除け、家内安全などの各種祈祷や、年始の初神楽が行われる場所です。
この神楽殿は2009年に、創祀1900年の記念事業の一環で新しく造営さた建物です。個人から団体の祈祷用に、最大370名の祈願者席が設けられています。
予約なしで、安産祈願の他、初宮詣、初誕生祝い、七五三詣、心願成就、車祓いなどを受けられ、初穂料は祈祷の種類に依りますが六千円〜となっています。