【公共交通機関】
電車:江ノ電「由比ヶ浜駅」徒歩7分
バス:JR鎌倉駅より藤沢・大仏方面行きに乗車し、バス停「海岸通り」下車、徒歩3分
【自動車】
鎌倉文学館には駐車場がないため、近隣の駐車場を利用します。長谷パーキング、駐車場から徒歩10分、由比ヶ浜地下駐車場から徒歩15分です。その他、長谷寺や大仏見学をする場合、それぞれの駐車場に駐められます。鎌倉文学館までは、長谷寺の駐車場からは徒歩10分、大仏有料駐車場からは徒歩13分ほどです。
鎌倉文学館は庭園のバラが美しいことで知られています。庭園の南側はバラ園があり、広さは600平方メートルもあります。
バラの種類は「鎌倉」「静の舞」「流鏑馬」「星月夜」といった鎌倉にちなんだ名前のバラや、アメリカやオランダからの外来種まで個性豊かなバラが咲き誇ります。
鎌倉文学館のバラの見頃は、5月中旬から6月下旬と10月中旬から11月下旬です。
春バラの特徴として、多くの花が一度に咲き誇ります。一方で秋バラは春バラと比べて香りが高く、色が鮮やかです。
見ごたえがある春バラのシーズンには毎年「バラまつり」が開催され、この時期は土日の日中を中心に多くの人が鎌倉文学館に訪れます。見頃の時期でも平日の午前中は比較的空いているのでゆっくりと美しいバラを鑑賞できるでしょう。
鎌倉文学館周辺でレストランやカフェなどを利用したい場合は、江ノ島電鉄沿線にお店が多くあります。
海側の通りや由比ヶ浜駅、和田塚駅などの周辺にはラーメン店やレストラン、カフェなどがあります。また、鎌倉駅周辺に多数の飲食店があります。とくにこのエリアのレストランやカフェは海の景色を楽しめます。
由比ヶ浜駅、鎌倉駅周辺では、しらす丼や海鮮丼など、新鮮な海産物を使った料理を楽しめます。
鎌倉文学館はバラの他にも美しい紅葉が楽しめるスポットとしても人気です。鎌倉の紅葉は都心に比べて遅くまで見られます。紅葉の色づき始めは11月頃で12月下旬まで紅葉狩りを楽しめます。鎌倉文学館の周辺にも円覚寺、鎌倉宮、長谷寺、瑞泉寺、そして獅子舞の谷などの紅葉の名所が多くあります。
鎌倉文学館でのおすすめ紅葉スポットは正門から建物までの坂道で、カエデの見事な紅葉を見ることができます。最盛期には、この坂道が真っ赤な紅葉のトンネルに覆われます。
現在は資料館として利用されている鎌倉文学館ですが、もともとは前田利嗣氏が建てた和風建築の館でした。その後、この建物は焼失し、同じ場所に洋館が再建されました。
関東大震災で倒壊し、第16代当主の前田利為氏によって再建されました。このときに再建された洋館の外観は現在の鎌倉文学館にまで残っています。第二次世界大戦後は、デンマーク公使や佐藤栄作元首相などが別邸を借り、別荘として使用されました。このころ、佐藤栄作元首相は近くに住む川端康成や小林秀雄や永井龍男らと交流を別邸で深めています。三島由紀夫も執筆のために、この別邸に訪れたことがあります。小説「春の雪」に登場する洋館はこの別邸です。
鎌倉に縁のある文士、文豪が多くいたため、鎌倉市内の有志によって、この地に文学館の設立を求める声があがりました。これらの活動によって、1983年に旧前田侯爵家別邸は鎌倉市へ寄贈されることとなり、文学館として利用されることになりました。1985年に、鎌倉文学館は外観はそのままに、内装の補修、改修などを行って鎌倉文学館として開館しました。
現在では多くの文学資料を所蔵する場として、さらに常設展、企画展などが開催されています。このようなで活動を通じて鎌倉文学館は文学への親しみやすい入り口としての役割を果たしています。