千葉県の葬儀場をお探しならやさしいお葬式

千葉県の葬儀にはかなり地域差があります。大都市圏である千葉市をはじめとする地域とその他の地域では異なる点も知っておくと良いでしょう。例えば、千葉県でも一般的に葬儀後に火葬を行う「後火葬」を行いますが、房総半島にある館山市や九十九里町などは葬儀の前に火葬を行う「前火葬」が主流です。また、匝瑳（そうさ）市周辺でも同様に「前火葬」を通夜前にしています。千葉県の地域によりますが、葬式などを助け合う隣組などの近隣組織が受け継がれており、受付や会計を手伝う風習があります。また、特徴的な風習として、都市部の通夜は夕方から始まり、2〜3時間で終了することが多いですが、千葉県のある地域では、「夜伽（よとぎ）」という一晩中起きて番を行う風習があるエリアもあります。松戸市千駄堀地域は、親族が告別式で焼香の前に「別れの杯」というお酒の回し飲みのしきたりがあります。猪口（ちょこ）にお酒を入れ、親族全員で飲み回しますが、車で来ている人やお酒の弱い人は口につけるだけでよく、次の人に回すことで良いとされています。市川地域では、葬儀が終了すると、日の高いうちにお寺にお礼参りをします。その際、行き帰り、誰にも声を掛けられても、返事をしていけない風習があります。地域によって、異なることが多い千葉県ですので、参列する際には、事前に確認しておくとよいでしょう。

千葉県の火葬場は令和2年3月現在29あります。どの施設も共通して言えることは、居住地域内の住民は無料や低価格で利用出来る点です。その一方で、市外の住民はかなり割高になりますので注意する必要があります。火葬場については、葬儀が出来る施設を併設している火葬場は12です。ちなみに千葉県内の葬儀場数は76あります。葬儀の種類は、参列する人や規模、日数に応じて、「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬」など種類や名称も異なっています。「一般葬」はしきたりや慣習に則った、故人と生前親しかった友人や知人を招き、縁を大切にした葬儀です。通夜では遺族と参列者や故人を偲んで食事をしたり、翌日に告別式を行い、故人を納めた棺を火葬し、遺骨を骨壷に入れる骨上げを行います。「家族葬」は親族やごく親しい友人や知人のみで行い、故人とのお別れをする葬儀形式です。少人数で葬儀を行うことで故人とのお別れの時間を向き合えることが可能です。「一日葬」はお通夜を行わず、葬儀式や告別式を1日で行う葬儀形式です。喪主が高齢のため負担が大きいときや参列者の日程を合わせにくいときに選ばれます。注意点としては、一日葬は新しいスタイルの葬儀になるので、先祖代々のお墓がある菩提寺をお持ちの場合には、お通夜・告別式・火葬の流れを重視するので、事前に菩提寺に許可を求める必要があります。「直葬」はお通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う葬儀形式です。参列者を招かず、火葬場の火葬炉の前に集まり10分程度のお別れを行います、その後すぐに火葬をします。このように葬儀をすることについても、それぞれに特徴がありますので、故人や親族にあった葬儀を検討することが必要になります。

平成27年度の国勢調査によると千葉県の人口は622万人です。65歳以上人口は158万人になっており、高齢化率は25.9％で全国40位となっています。統計資料からもわかるように、今後も高齢化率は上昇していくことが予想されます。また千葉県内の公営墓地数は18箇所あり、各市が経営主体となり運営しています。船橋市・市原市・千葉市は2箇所ずつ公営墓地があります。今回は、千葉県の葬儀制度、葬儀式場、火葬場の事情をお伝えしていきました。千葉県には様々な制度や形態があり、やり方も異なってきます。葬儀に関して事前知識を持っておくことで、いざという時に対処出来ることも多くなります。今後のことも考えると検討材料に加えておくことも必要と言えるかも知れません。