墓じまいの補助金制度

墓じまいの補助金制度とは

お墓を引き継ぎ、管理する人がいない、遠方なので足を運べないなどの理由で墓じまいをする人が増えています。
ただ、墓じまいを行うには、墓石を解体し、更地にするなどの工事が必要となります。

工事には高額な費用がかかるので、できないという人は少なくありません。
そこで、墓じまいを希望する人の経済的な負担を軽減するために、自治体では補助金制度を設けています。

条件に満たせば、墓じまいにかかる費用の一部が援助されるのです。

墓じまいで補助金が受け取れる理由

墓じまいの補助制度は、自治体が墓地の使用権を返還するように、使用者に勧める政策の一つです。
近年、少子高齢化に伴い、お墓を引き継ぎ、管理、供養する親族や家族がいなくなり、放置された状態のお墓、無縁仏の増加が問題となっています。

無縁仏になると、お墓の管理者や自治体が最終的に墓石を撤去、更地にしなければならず、費用も負担します。
こういった無縁仏を少しでも減らすために、補助金制度を設けているのです。

墓じまいの補助金以外で費用を抑えるコツ

補助金制度が利用できなくても、墓じまいの費用を抑える方法があるので紹介します。

■工事業者の見積もりを比較する
墓じまいでは、墓石を除去し、更地に戻す工事費用が大きなウェイトを占めます。
お墓の管理者が業者を決める場合もありますが、そうでなければ自分で業者が選べます。

工事業者によってかかる費用に差があるため、3社程度から費用の見積もりを取り、比較して安い業者を探しましょう。

■家族、親族で費用を出し合う
自分だけの判断で、墓じまいは進められません。
家族や親族と相談し、理解し協力を得ることが大事です。

費用に関してもみんなで分担すれば、負担も減るでしょう。

■費用がかからない納骨方法を選ぶ
墓じまいでは、墓石の撤去工事費用の他にも、新たな改葬先に関する費用が発生します。
費用がかかる墓石建立が不要な納骨方法を選ぶことで費用が抑えられます。

その一つが、家族や親族以外の複数の人の遺骨と一緒に納骨する合祀墓です。
永代供養の一つで、リーズナブルに次のお墓を準備できます。

ただし、一度納骨すると再び取り出し、改葬することができないので注意しましょう。
二つ目が個人や配偶者、親子などの単位で納骨できる納骨堂の利用です。

お墓は墓石の下に骨壺を安置するのに対し、納骨堂は骨壺をそのままスペースに収納するという点で異なります。
基本的に屋内に設けられており、ロッカー方式など様々なタイプがあります。

そして三つ目が、樹木葬です。
樹木を墓石の代わりとし、樹木の周りに納骨方法です。

個別もしくは集合型、骨壺のまま埋葬するもしくは遺骨だけを埋葬するなど様々な形があります。
ただし、一度納骨すると再び取り出せないので注意が必要です。

■費用が安い納骨先を選ぶ
墓じまい後に、新たな改葬先に費用がかかることから、新たなお墓を準備しないという選択肢もあります。
その一つが、お骨を納骨せずに自分の手元で遺骨を管理し、供養していく手元供養です。

遺骨を細かくして、骨壺のサイズを小さくして自宅に置く、ペンダントなどに入れて身に着けるといった方法があります。
二つ目が、遺骨を自然へと返す散骨という方法です。

遺骨を粉状にして、山や海などに撒いて供養します。
散骨自体は法律違反にはなりませんが、自治体の条例で禁止している所もあるので確認が必要です。

また、散骨すると手元に遺骨が残らないので家族や親族に相談し、理解を得ておくことも大事です。

■離檀料を抑えてもらうよう相談する
寺院が管理するお墓を使用していた場合、檀家から抜けることになるため寺院に離檀料を支払うのが一般的です。
寺院に相談して、離檀料の金額を控えめにしてもらえないか掛け合ってみましょう。

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